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RECRUITING

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FEATURE 01

1961年の創業以来、国内外のプラントEPC(設計・調達・建設)で圧倒的な存在感を示してきた東洋エンジニアリング(以下、TOYO)。近年は新規事業の開拓も進めており、2022年にはカーボンニュートラル事業推進本部を新設。従来燃料と比べ環境負荷の低い次世代エネルギー事業の確立を、急ピッチで進めています。TOYOが描く日本のエネルギーの将来像とは。新部門の最前線で活躍する3名のビジネスプロデューサーにお話を伺いました。

TOYOの新技術・事業開拓戦略を担う「カーボンニュートラル事業推進本部」

カーボンニュートラル事業推進本部
ビジネスプロデューサー/金丸 晃司

KOUJI
KANEMARU

―はじめに、カーボンニュートラル事業推進本部(以下、CN事業推進本部)が設立された背景から教えてください。
TOYOは2021年に中期経営計画を策定し、「EPC強靱化」と「新技術・事業開拓」の二本柱を両輪で回し、全社戦略を推進しています。「EPC強靱化」では既存事業であるプラントの設計・調達・建設事業の収益性向上を目指し、「新技術・事業開拓」ではカーボンニュートラル実現に向けた次世代エネルギー事業の確立に取り組んでいます。

私が所属するCN事業推進本部は「新技術・事業開拓」を担う部門です。2021年4月に前身となるサステナブル事業戦略チームとして設立され、社内外のニーズの高まりを受け同チームが拡大し、2022年4月に事業推進本部に発展しました。

次世代エネルギーの確保は、いまや日本に限らず、世界各国の共通の課題です。世界では120以上の国と地域が2050年までのカーボンニュートラル実現を表明しています。この流れを受け、GHG(温室効果ガス)排出量の多い業界の一つである発電業界では、今後、安定的な電力供給と発電プロセスの低炭素・脱炭素化の両立を図っていく必要があります。しかし、こうした課題の解決は、各国が抱えるさまざまな制約もあり、決して易しいものではありません。

日本においては、2020年度に総量として約10億トンのCO2を排出していますが、化石燃料と再生可能エネルギーの両者を自国で賄うだけの資源を有しない国である以上、次世代エネルギーの活用には安定した供給源の確保が不可欠であり、それを実現するうえでは安全保障上の話も関連してきます。CN事業推進本部は、こうした容易ではない目標の達成に貢献すべく、従来のEPC部分での貢献はもちろん、それだけにとどまらず、次世代エネルギーのバリューチェーン構築自体を目指しています。
―具体的に、どのような事業領域に注力されているのでしょうか。
CN事業推進本部が掲げる重点事業領域は「燃料アンモニア」「再生可能代替航空燃料(SAF)」「CO2資源化(g-Methanol(R)等)」の3分野です。いずれの分野もSDGsが掲げる環境調和型の社会の実現を後押しすると期待されています。

なかでも、燃料アンモニアは「第2のLNG(液化天然ガス)」としての期待が大きく、燃焼時にCO2が排出されないことから、次世代エネルギーとして大きな注目を集めています。今後、数億トン規模の需要が見込まれており、今まさに巨大な市場が生まれようとしている事業分野です。

1961年の創業以来、TOYOはアンモニアプラントを世界に86件設計・建設しています。この群を抜いた実績から、業界では「アンモニアのTOYO」と呼ばれるほど深い知見を有しています。これまでアンモニアの主な用途は肥料でしたが、CN事業推進本部では培った知見を生かし、燃料としてのアンモニアに関して「つくる、はこぶ、つかう」といったバリューチェーン全体を構築しようとしています。「つくる」部分のEPCのみならず、「はこぶ」「つかう」部分も含めた商流自体をグローバルに構築するのが、CN事業推進本部の目標の一つです。

SAFやg-Methanol(R)については、持続可能な燃料として期待される一方、広く流通させるには価格がかなり高いという、燃料アンモニアと共通の課題があります。各国の制度などのさまざまな要素を考慮し、どうしたら経済合理性を保てるか、どうしたら社会に広く実装できるかを検討しているところです。
新部門で事業を開拓していく、今だからこそ感じられる面白さ
─CN事業推進本部の仕事の面白さは、何だと思われますか。
TOYOに蓄積されているナレッジを生かし、社会に大きく貢献できるところです。CN事業推進本部は設立されたばかりの部門ですが、アンモニアなどのさまざまな領域で事業化を進める際に活用できるナレッジは、長い歴史に裏打ちされているものばかりです。これは他社にはない強みだと思いますし、グローバル展開を進めるうえでの優位性でもあります。こうしたナレッジを武器に、「私たちの豊かな暮らし」と「環境負荷の低減」を両立する技術を社会に実装するTOYOのビジネスの社会貢献度の高さは、非常に魅力的に感じられ、やりがいを強く感じます。

社内外からさまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが集まっているのも、魅力の一つだと思います。例えば、CN事業推進本部には、海外でのプラントビジネスに豊富な経験を持つメンバーや「アンモニアプラント設計一筋」というアンモニアプラントの専門家、投資ファンドや商社の出身者など、多彩な人財が集まっています。個々の異なる強みに触れながら、共に事業をつくっていけるのは刺激的です。

新しい部門ならではの「ゼロからつくり上げる面白さ」も大いにあります。現在は経営企画などの他部門と頻繁に連携し、部門内の体制やルールを整えている最中なので、これから入社される方も組織や事業の土台づくりに携わっていただけます。これは、このタイミングだからこその面白さではないでしょうか。
─実際に、金丸さんはどのようなプロジェクトを担当されているのでしょうか。
一例として、燃料アンモニアの一種であるブルーアンモニアのバリューチェーン構築のプロジェクトを紹介します。このプロジェクトの構想は、とある国の企業が採掘する天然ガスを原料にブルーアンモニアを製造し、鉄道による陸上輸送と海上輸送を経て日本に輸入し、発電用の燃料として使用するまでの一連のバリューチェーンを構築するというものでした。本プロジェクトの実現性調査のなかで、私は事業の経済性評価やロジスティクスの検討など、EPCコントラクターとしてではなく事業者目線での事業性評価に携わりましたが、これはTOYOの既存事業では経験できない仕事の連続でした。結果的にプロジェクトは地政学的情勢の影響で中断となったのですが、そこで得られた経験は非常に新鮮でした。

このようにCN事業推進本部の仕事はグローバル規模で展開されており、社会貢献性が極めて高いのが魅力です。「社会にインパクトを与えたい」という意欲のお持ちの方に、ぜひご応募いただきたいと考えています。私たちのチームの一員として、共に日本のエネルギーの未来を切り開いていきましょう。
法律、ファイナンス、物流。幅広い知見を得ながら新天地で活躍

カーボンニュートラル事業推進本部
ビジネスプロデューサー /林 美波

MINAMI
HAYASHI

─林さんは一般職から総合職に転身し、CN事業推進本部に配属されたそうですが、その経緯を教えてください。
2014年に一般職として入社してから約6年間、営業アシスタントやプロジェクトアシスタントとして勤務していました。総合職にキャリアチェンジした理由は、長期的にキャリアを築いていくうえで、得意分野や専門性を持って業務を行いたいと感じたからです。

ただ、当初は営業や事業開発部門でのキャリアはあまり考えていませんでした。考えが変わったのは、2021年にバイオマス発電所建設の現場実習に派遣されてからです。当時私は、図面すらまともに見たことがなく、TOYOのプラントビジネスに関わる技術・規模感を理解していませんでした。しかし現場実習で実際にプラントが建設されていく工程を目の当たりにし、TOYOのフロントでプラントビジネスに深く関わる仕事がしたいと思うようになりました。現場実習から戻ったタイミングで以前の上司から声をかけてもらい、CN事業推進本部に配属になりました。
―現在は、どのようなプロジェクトに携わられているのでしょうか。
CN事業推進本部の「燃料アンモニアバリューチェーンチーム」で、主にブルーアンモニア・水素のバリューチェーン構築案件の事業開拓、プロジェクトへの出資参画を目指し業務を行っています。業務内容としては、主に海外における燃料アンモニア事業の開拓や国内の受け入れ先の開拓などです。燃料アンモニア事業の「つくる、はこぶ、つかう」という一連の流れに関わるため、国内外の法制度や地理的条件を前提として、技術やエネルギーだけでなく、ファイナンス、ロジスティクスなど、幅広い知見が求められます。

例えば、海外での事業開発では、北米や豪州の企業との共同出資で燃料アンモニアの製造プラントの建設を目指しており、そこでは事業の経済性評価や自社の技術的優位性、資金調達の手段など、多岐にわたるポイントが検証されます。私も提案資料の作成に携わるなかで、各国のカーボンニュートラル法制や税制などを調査したうえで、プロジェクト実現のために多面的に情報を検証する必要があり、手間を要しました。

ただ、チーム内にはファイナンスの専門家や経験豊富な技術者など、多様な人財が所属しており、さまざまなサポートを受けられたのが大きな助けになりました。また、以前の部門で培った英語や財務会計の知識は、今の業務にも生かせています。
若手社員の活躍を積極的に後押しし、成長を促す環境
─ビジネスプロデューサーの仕事の魅力を、どのようなところに感じていますか。
多岐にわたる分野の知見を得られると同時に、得た知見を持って早い段階で仕事を任せてもらえる環境があるところが魅力です。技術面では、TOYOのアンモニアに関する長年蓄積している知見を、すぐ隣にいる先輩社員や上司から共有してもらえる環境があります。カーボンニュートラル事業は前例のないビジネスなので、実際に全くのゼロベースから知識を蓄え、現在ではプロジェクトの最前線で活躍している方も少なくありません。他の分野の知見についても同様で、投資ファンドや商社出身のメンバーが積極的に知識を共有してくれています。

そして、得た知見を生かし、自らが事業者やパートナーと会話しビジネスを構築するという実践の場を与えてくれるのも重要なポイントです。カーボンニュートラルは2050年を見据えた長期的な取り組みであり、積極的に次世代の人財を育成するためにも、早い段階で若手社員にある程度の裁量を与えてくれていると感じます。私はこれまで所属していた部門で表に出て話す機会がなかったにも関わらず、配属早々から従事しているプロジェクトで何度もプレゼンテーションを任せてもらい、実践を通じた成長も感じることができています。

また、組織風土としてメンバー間の双方向のコミュニケーションが活発であり、先輩社員が一方的に教え込むというよりは若手社員の意見や狙いを尊重したうえで考えるヒントを与えてくれるため、息苦しさを感じることもありません。経験豊富なメンバーのなかにいても萎縮することなく、自らの意見やアイデアを発信できる環境は貴重だと思います。
──最後に、この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします。
新しい環境に飛び込むのは不安かもしれません。しかし、その不安が吹き飛ぶほど充実できる環境がCN事業推進本部にはあります。実際に、私もカーボンニュートラル事業を進めていくうえで必要な知識がほとんどないところからスタートして、少しずつ成長してきました。私自身、これからますます知識・経験を得て、最前線で案件の実現に貢献できる人財になりたいと思っていますので、共に切磋琢磨しながら成長していける方にご入社いただけるとうれしいです。
未来につながるグローバルな事業を、新たに開拓する醍醐味

カーボンニュートラル事業推進本部
ビジネスプロデューサー/ドミトリー・ポノマリョフ

DORMITORY
PONOMAREV

─ポノマリョフさんがTOYOに入社された経緯から教えてください。
私はキャリアを通じてずっと日系企業で勤務してきました。前職では日系の商社に約16年勤務し、旧ソ連圏などのエリアに建設機械やマイクロエレクトロニクスを輸出していました。

転職を考え始めたのは40歳になったころです。私には2人の子供がいるのですが「この子たちの世代に何かを残せる仕事がしたい」と思ったのがきっかけでした。転職にあたっては「今までの経験を生かせること」「社会貢献ができること」「前職よりも規模の大きな仕事であること」という三つのポイントを重視しました。この三つに当てはまったのが、TOYOのCN事業推進本部です。

カーボンニュートラル事業が日本国内で完結することはほぼありません。必ず海外との連携や取引が必要になります。私は前職で輸出入に携わっていたので、そのなかで培われた情報収集力やデータ分析のスキルを、CN事業推進本部で生かせるのではないかと思いました。
―現在担当されている仕事について教えてください。
燃料アンモニアチームのメンバーとしての仕事は、燃料アンモニアのバリューチェーンに関連するビジネスプロジェクトへ参加する機会を見つけること、または創出することです。

そのため、各国の既存・計画中のアンモニアプロジェクトを慎重にモニタリングし、その国の経済・政治状況、事業環境、プロジェクトを開発する現地企業、CO2回収・リサイクルの状況、既存の輸送インフラなどに関する情報を収集・分析します。そのデータを踏まえて、プロジェクトが実現可能かどうか、そして、そのプロジェクトに当社がどのように貢献できるかを検討します。さまざまな要素を総合的に判断して有望と結論づけた場合には、技術パートナーやco-investor(共同投資者)としてプロジェクトへの参加の可能性を調査・分析します。

カーボンニュートラルのビジネスは世界でも先行する事例が極めて少ないため、この領域のエキスパートはまだ多くありません。ほとんどの人はゼロから知識を習得し、チーム間で情報や意見を交換しながら、取り組みを進めていく必要があります。TOYOでも定期的なミーティングや情報共有などを通じて、チーム一丸となってプロジェクトを推進しています。
新たな学びを得ながら、チームで高い成果を出すやりがい
―CN事業推進本部で働く魅力は、何だと思われますか。
個人的に感じている魅力は、チームの結びつきが強いところです。CN事業推進本部に限らず、TOYOは「2+2が5になる」会社だと思います。周囲の仲間と助け合い、高め合うことで、ポテンシャル以上の成果を出すことができる環境です。

一方で、そうした日系企業の強みを守りつつ、ダイバーシティな風土があるのも魅力です。私が外国人だからといって特別扱いすることはありませんし、同じ組織の一員として尊重してくれます。そもそもTOYOは海外グループ会社を含めれば、外国籍従業員が多く、特に国籍は業務に関係しません。社内で外国籍従業員と出会うのも日常茶飯事です。

カーボンニュートラルという将来性のある事業に携わることで、新たな学びを得られるのもメリットだと感じています。私自身、プラントに関する知見やプロジェクトマネジメントのスキル、世界各国のカーボンニュートラル政策など、入社後に習得した知識は数え切れません。入社から半年ほどがたちましたが、半年前の私とは見違えるような成長ができています。こうした成長から得られるやりがいや達成感は、他に得がたいものです。
―最後に、この記事を読んでいる方に向けてメッセージをお願いします。
日本のことわざの「なせば成る、なさねば成らぬ、何事も」という言葉を贈りたいです。日本では、強い意志や特別な理由がなければ転職しないという選択ができますし、新たな職場に不安を感じてキャリアチェンジを尻込みする方も少なくないと思います。しかし、その不安を乗り越えて挑戦することで、新たな道が開けるはずです。私はTOYOに入社して、第二の人生が始まったと感じています。もしTOYOの仕事を魅力的に感じたのなら、躊躇することなく一歩踏み出していただきたいです。
出典:ビズリーチ 公募ページ「東洋エンジニアリング株式会社」(2022年9月22日公開)より一部再編集

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