実績豊富なEPCに加え、
事業投資やサービスなど、新たなビジネスモデルも展開。
TOYOでは、創業以来、プラントの建設プロジェクトを中心に、設計・調達・工事を一括請負するEPCビジネスを得意としてきました。さらに、ここ数年は様々なパートナー企業や政府、自治体とも連携した事業モデルや、EPC事業を進化させるDXサービスの提供など、時代の変化に応じた新たなビジネスモデルの創出、展開にも力を入れています。
TOYOでは、創業以来、プラントの建設プロジェクトを中心に、設計・調達・工事を一括請負するEPCビジネスを得意としてきました。さらに、ここ数年は様々なパートナー企業や政府、自治体とも連携した事業モデルや、EPC事業を進化させるDXサービスの提供など、時代の変化に応じた新たなビジネスモデルの創出、展開にも力を入れています。
プラント建設プロジェクトは、設計(Engineering)・調達(Procurement)・工事(Construction)の大きく3つのフェーズに分かれています。この3つの頭文字EPCをとって、設計・調達・工事を一括請負するエンジニアリング会社が行うビジネスをEPCビジネスと呼びます。EPC以外にも、営業、プロポーザル、F/S (Feasibility Study)、FEED (Front End Engineering Design)、試運転、運転・保守など重要なフェーズが存在しています。一つひとつのフェーズが独立している訳ではなく、各々のフェーズは他のフェーズと連携しながら進められていきます。
エンジニアリング会社は、これらプロジェクト遂行に必要なすべてのフェーズを、プロジェクトマネジメントという手法を用いて管理・統括していきます。
基本設計とは、設計の初期段階でプラントの基本的な仕様を決め、詳細設計に必要な基礎データを準備する作業をいいます。具体的には、化学工学の知識(単位操作、物質収支、プロセスシミュレーション等)を使って原料から製品を作るまでの工程(プロセス)を検討・構築・最適化し、その結果を図面化して詳細設計各部に渡す基礎データを作成します。 TOYOでは、プロセスエンジニアリング部が基本設計を担当しています。基本設計は、その後のプロジェクトの成否を左右する非常に重要な仕事です。
詳細設計では、基本設計から受け取った基礎データを、設計の後に続く調達や工事が可能なレベルにまで具体化する作業です。実際、詳細設計の担当者が機器資材メーカーと調達に関する交渉を行ったり、建設現場に出張することもあります。詳細設計には、機器設計、配置・配管設計、計装(計測制御)設計、電気設計、土木建築設計、ユーティリティー設計、防消火設備設計などがあり、それぞれエンジニアリング統括本部の中に担当部が分かれています。
TOYOでは、プラント建設に必要な機器・資材類は全て社外メーカーに製作を依頼しています。調達担当者は、詳細設計から受け取った前提条件をベースに、納期・予算・品質のバランスを頭に入れながら各メーカーから見積りを取り、発注先を決定します。いかに良い条件で調達できるかが、厳しい国際競争を勝ち抜くためのポイントになることは言うまでもありません。調達は、調達本部が担当しており、見積りや発注だけでなく、工程管理や検査、現地輸送までカバーしています。
一般に「工事」と聞くと土木工事をイメージさせるかもしれませんが、プラントの建設現場には、土木だけでなく配管や電気、計装、通信、空調など複数の専門業者が入って工事を行う必要があります。TOYOの工事エンジニアは、これらの工事が効率よく、かつ安全に行われるように工事計画を立案し、現場では各工事業者の先頭に立って工事を推進していく旗振り役を務めます。様々な国籍から成る何万人もの人の力をひとつのゴールに束ねていく、とても重要な職務です。
建設工事が完成すると、契約要求に合致する品質の製品が生産されることを確認する試運転が行われます。試運転をクリアすると、顧客側にプラントが引き渡され、一連のエンジニアリング業務が完了します。営業からEPCに至る長いプロジェクト活動の末に無事プラントが完成し、そこから最初の製品が生み出されるのを見ると、それまでの苦労が一気に達成感へと変わります。